【テーマ】コーチングのための演劇ワークショップ
【講師】前原 寿代氏

この日はあいにく学校の運動会と重なったため受講者が予想より少なかったのですが、運営委員の立場から見れば少なくてよかったなと思いました。
会場一杯を使ったとても楽しいワークショップだったので、これ以上参加者が増えたら会場が狭かったかなと思ったからです。

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まず、福岡支部の最上さんが、講師である演劇ファシリテーターの前原寿代さん(まえっち)を参加者に紹介しました。「まえっち」のキャラクターは最高でした。実は私は、この日のテーマが「コーチングのための演劇ワークショップ」であり、また「動きやすい服装で来て下さい」と支部のHPに書いてあったので、これはかなり劇をやらされるのではないかと内心少し構えたところがあったのです。ところが始まってみると「まえっち」の飾らない人柄に引き込まれ、楽しくそして一生懸命ワークショップに取り組んでいました。

アイスブレークは全員が一つの輪になって並び、一人ずつ自分の胸に貼ったニックネームを大きな声で言うと全員がそれを復唱するというものでした。それを一人ずつ順に全員やるのです。それだけで室温がグッと高くなり、不思議な一体感が生まれました。

それから本題に入りましたが、前半が「体で伝える」で、後半が「言葉で伝える」でした。全員が一つの輪になって並び、隣の人の目を見て手を打ちながら順にエネルギーを渡すというワークショップをやりました。もらう側も相手の目を見てエネルギーをもらい、反対側の人に手をたたきながらエネルギーを渡すのです。これを「一定のリズムで」や「速く」、「もっと速く」等と何度も繰り返します。最後は、とにかく「すばやくもらい、すばやく渡す」ことのみに集中し、気づくと老若男女全員が無我夢中でやっていました。開始後30分くらいで、「まえっち」がやろうと言えば何でもやるという、心地よい「まえっち」ワールドの中にいました。

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その後もいろんなワークショップが続いたのですが、適当に組み合わされた「いつ」「どこで」「何をした」ということを、言葉を使わずに体で表現したものも楽しめました。例えば、あるグループが選んだものが「明日ハワイで宇宙人と遊んだ」だとすると、グループ全員で「明日」と「ハワイで」と「宇宙人と遊んだ」の3つを3回で表現するのです。
4つの班に分かれてそれぞれ挑戦するのですが、到底出来ないと思いながらグループ全員で考えると何とか表現方法が出てくるので、やはりあきらめないで考えると何とかなるものだなと思いました。

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最後にやった、「たとえ決められた台詞を読むだけであっても、読む『スピード』を変えたり『間』を空けたりするとそこにドラマが生まれる」というワークショップも、納得できるものでした。やり方は二人でペアを作り台詞を普通に言うだけです。特に感情を込めなくてもかまいません。「A.お早うございます」「B.お早う」「A.昨日は大変でしたね」「B.本当、大変だったね」「A.今日もよろしくお願いします」「B.よろしく」 この一人3つずつの言葉のキャッチボールが基本ですが、各ペアが最後の「B.よろしく」の後にAとBの一言ずつを付け加えます。これも各ペアで全然違い面白かったです。また、話すスピードを速くしたり遅くしたりする、また、どこか1箇所に「間」を置くことで、普通に読んだ場合と全然違ってきます。

3時間のワークショップでしたが、あっという間に終わりました。最後は少し時間を延長したほどです。全員の感想を聞いて終わったのですが、各人いろんな気づきがあったようです。例え感情を交えない話し振りでも「会話の速度」を変えたり「間」をとることで、相手を傷つけたり落ち着かせたりする効果があることを知りました。とても楽しいワークショップで、今回残念ながら受講出来なかった人も、何かの機会に是非「まえっち」ワールドを体感していただければと思います。
(福岡支部運営委員/岩下じゅんいち)