【テーマ】相手の核心を速攻で引き出す質問トレーニング
【講師】最上 輝未子氏

今回の講師は国際コーチ連盟のプロフェッショナルコーチであり、コーチ21のクラスコーチでもある『日本コーチ協会福岡支部』監査役の最上輝未子さんでした。最上さんはもともと九州大学の薬学部を卒業され大学院も出られ、医療系コーチングやセミナー、子育てコーチングくらぶ“ダブルス”も運営されています。現在のパーソナルコーチングのクライアント数は30人とのことで、家事をやりながら全国でセミナーをやり、コーチ21のクラスコーチをしながら30人のクライアントとのコーチングするという、私から見るとスーパースーパーウーマンです!

また、この日のテーマは「相手の核心を速攻で引き出す質問トレーニング」でした。これはコーチングを学んでいるものにとっては「死んでも受けたい」テーマですよね。また、実際ワーク盛りだくさんの楽しいセミナーになりました。参加申込の人数も多く、会場に入りきれなくなりそうになったので途中で締め切りらせていただきました。結局約50名の参加者が部屋一杯を使ってワークをやりました。

uid000001_20121217122756b2bfd5cf

最初は質問ゲームを二つやりました。一つ目のゲームはなるべく知らない人と4人組になり、自己紹介を兼ねて1人が名前を言った後に「実は私は〇〇なんです」と言います。それは嘘でも本当でもいいのですが、それを聞いた3人が3分間その人にいろんな質問をして、その人が本当のことを言っているのか嘘を言っているのかを判断します。ちゃんと考えて質問をしないと真偽はなかなかわかりません。

私のグループは女性が1人で男性3人だったのですが、女性が一番手で「私は今はこんなに色が白いんですが、実は沖縄の黒島出身なんです」と言いました。3人で考えられる限りのいろんな質問をしましたが、彼女は黒島に実に詳しいんですね。3分後、我々は全員シロ(本当)に手を挙げたのですが、その女性の答えは「嘘です」でした・・・。後で考えると、最初に「私は今はこんなに色が白いんですが・・」などはとても怪しいですが、それは関係なく核心をつく質問で見破らなければなりません。その女性は全員に本当と言われとても喜んでいました・・・。

このゲームは盛り上がりました。でも難しいですねぇ。いかに嘘を見破るのが難しいかがわかりました。みんな相手の目を見て嘘をつくのです・・・。嘘をついても目が泳がないのです・・・。その後、各グループがこのゲームで学んだことを参加者全員でシェアする場面がありました。私は核心を突く質問どころか、「先入観」だったり「独身と言った人にはかわいそうで突っ込めない」等と言って大いに会場を沸かせましたが、このゲームの意図を正確に理解していなかったというか甘いというか、このゲームの主旨と全然違うことをやってました。

他の人たちからは、「本当と嘘では間が違う」、「ノンバーバル(言葉以外)を注意したら見抜くことが出来た」、「嘘の場合は極力相手に話してもらうとボロが出る」や「一歩踏み込んだ内面を問う質問が必要である」等の意見が出ました。最上コーチは「感じる力」「聴く力」「ポロッと出た言葉」が大事だと言われました。『キーワード』ですね。

もう1つゲームを行なった後、「核心とは何か」をグループで討議しました。いざ言葉にしようとするとこれが難しい・・・。グループ討議終了後、全員で意見を出しましたが、いろんなものがありました。「本心・本音」「触れられたくない痛い部分」「一番大切なこと」「無意識の中にある行動や思考の原点」「すべての基本となるもの」「本人は気づいていないが本当に求めているもの」「そこを突つくと原動力になるもの」「重要なこと」等・・・。これらは?コーチングのテーマになりうるもの?コーチの戦略になるもの、に分けられるそうです。

クライアントがストーリーを話す時、コーチは「強みや傾向を聴く」と共に、「一番伝えたいことは何か」を聴くべきであり、現状を聞きすぎるとコーチがそれに巻き込まれる可能性があり、そうなるとコーチング出来なくなることがあると最上コーチは言われました。まさにその通りで、特に私のようなピヨピヨコーチはクライアントと一緒になって解決案を考えてしまうんです。それから、クライアントは最初に本当のことは言わないので、それをいかに引き出すかだそうです。これはクライアントが嘘を言うという意味ではなく、『本当のことを言いたくない』場合や『本当のことに気づいていない』場合があります。

その後、さっきと違う4人でグループを作り、コーチ、クライアント、オブザーバー2人に分かれて5分間コーチングを4回行いました。全員がコーチとクライアントをやります。これは、これまで学んだことを基に実際に5分間コーチングを行い、オブザーバーの二人はコーチの質問を全部書き留め、どれが機能したかを話し合った後、書いた質問をコーチにプレゼントします。従ってみんな2枚ずつ自分が行なった質問を書いた紙をもらうわけです。

そして最後に?今日の学び?今日手に入れたこと?今後どうして行くかの3点について、2人一組でコーチングをしました。私たちは「ストーリーに引き込まれてはいけない」「ノンバーバルに注意を向ける」「経験を積んで核心がわかるようになる」「自分なりの質問をたくさん持っているといい」ということでまとまりました。最上コーチ、楽しいエクササイズといろんな気づきを有難うございました♪
(福岡支部運営委員/岩下じゅんいち)