【テーマ】ナースとコーチング
【講師】芦村 惠氏
◆13:30~ 講師の紹介
今回の勉強会の進め方について芦村さんより簡単に説明。前半、後半に分けてそれぞれのテーマをざっくりと説明していただく。
<前半>
医療の現場におけるコーチングとは?
コーチングを勉強したけどどのように使っていけばいいの?
現場での使い方を体験を通じて紹介
<後半>
健康づくりのためのワーク
◆自己紹介
フリーの看護士
訪問看護 添乗ナース(高校生の修学旅行など)
コーチングとの出逢いは4年前。
その当時、仕事が忙しい中で部下も育てねばならない、生産性があがるものを提供しなければならないなど、ねばならないのなかで仕事をしていたので、モチベーションを維持するのが大変だった。
燃え尽き症候群的な症状がでていた。
そんな中で医療者向けのコーチングセミナーに参加して、コーチングとの出会いがあった。
コーチングとの出逢いにより、自己承認力が戻ってきて、自分だけでなく他人の価値観も認められるようになってきた。
そうすることで人間関係がうまくいくようになり、自分の目標が見えてきた。
そして「コーチングを自分のライフワークにしたい」と思うようになり、今に至る。
この体験を通して、看護士の心からの元気な笑顔が患者さんを元気にするということがわかり、ナースのメンタルケアをしっかりすることがなにより大切であることを実感した。
◆13:40~ アイスブレイク
ウォーキング自己紹介をする。自由に動き回る。
・名前   ・どこから来たのか?  ・健康で気になっている事
席について2人1組になり、今日の参加目的と近況報告をする(1人2分間で)
———-レジメにはいる———-
◆コーチングとは・・・を芦村さんのことばで説明。
 やる気を出す会話術、人は説得ではなく納得で動くなど
◆看護とコーチング・・・ナイチンゲールの覚書を参照
 「看護とは、患者の生命力の消耗を最小限にし、自分の力で回復するように教えるのではなく、環境を整えること。その人の治る力をたすけること」:ナイチンゲールの覚書この内容はまさしくコーチングそのものである。
◆医療現場でのコーチングのテーマ
* 患者様
  人の心は自然治癒力に大きく左右しているため、精神面が体に作用する。
  この病気を治してどうしたいのかという人生設計の再構築をする。
  家族との新しい関係をどうしたいのかなどを聞いていくことにより、治ろうとする
  気持ちを引き出していく。
* 医療チーム
  良い風土作り→ チームワーク、部下の成長など
  スタッフのやる気がアップする→ 離職率の低下、医療事故の減少
◆ここまでで質問はありませんか?
質問1 コーチングを学んで、現場でうまく使えないのはなぜですか?
→かまえてしまう。きちんと椅子に座ってコーチングをしないといけないと思い込んでしまっている。そのため時間が取れないからできないという思い込みがある
<事例1>
患者Aさん役とナースの役になりきって2人のかたに会話を読んでいただく。病状は改善しているのになかなか歩こうとしない患者Aさん。
コーチングを学ぶ前の私・・・とコーチングを学んだ後の私との違いを2人1組でペアになって感想を話す。
それぞれのペアの感想を発表
・Aさんに目的を明確にし、自覚してもらうことでやる気がでた。
・Aさんの心を受けとめてもらっている感じがある。
・以前は一方的だったのが、コーチングを学ぶことによって患者さんの
 モチベーションをあげている。
・焦点が病気ではなく、患者さんの思いにあたっている。
☆実際にこの患者さんはとてもやる気を出してくださって、病棟を何週も歩いてくれたり・・とかなりのやる気を出してくださったようです。おまかせ医療ではなく治すのは患者さん自身ですという立場で接することの大切さを実感できる良い事例でした。
<事例2>
実習中の看護学生B子さん役とナース役になりきって2人のかたに会話を読んでいただく。B子さんが受け持ちの患者さんに退院後の生活の注意点を書いたパンフレットを作成し、渡したところ、患者さんはあまり喜んでくれなかった。落ち込んだB子さんがナースに相談。
コーチングを学ぶ前の私・・・とコーチングを学んだ後の私との違いを2人1組のペアになって感想を話す。
それぞれのペアの感想を発表
・指示待ち族を作ると新人ナースが育たない。その場ですぐに答えを出さないのがよかった。
・こうすればいいんじゃない?と教えてしまうと、教える側の範囲でしかB子さんは育たない。
・B子さんが患者さんだったらどう思う?という質問によってB子さんの考えに広がりが出てきた。
・自分で考えて解決したことで次も何かあれば自分でやれると思える。
・答えを言ってしまうと依存になる。自分で考えるプロセスが生まれない
・患者さんの立場に立った見方を提供してもらえることによってどうしたらいいかがわかった。
◆ここまでで質問はありませんか?
質問1 看護学校で「あなたはどう思う?」と聞くケースはありますか?
→ほとんどがティーチングなのでこの質問をするケースはほとんどありません。病院に入ってある程度役割が決まってきたときに、どう思う?という質問がでてくる。
質問2 病気の具合によっては自発的な行動をおこせる人とおこせない人がいますか?
→います。4つのタイプ分けでは対応できないようなケースもあります。コーチングの限界もあります。
質問3 B子さんの背景をもう少し詳しく知りたいです。
→もともとやる気があった実習生でした。パンフレットを作り直すときは徹夜をしたそうです。その出来がとても良かったため、その後も病棟で使わせてほしいという話になり、コピーして使うことになりました。B子さんもとても自信になったようです。
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◆後半スタート!
その場で立って右脳を活性化させる体操をしました。
ウイウイ体操・・・口角を上げる体操です(ウイウイと言う)
じゃんけんゲーム・・・講師の芦村さんに勝つ、負けるように出す。
コーチングの経験者と未経験者に別れて血液型が同じ人とペアをつくる。
アウトカムの設定
できれば健康をテーマに、あなたが望ましい結果を手に入れるためにお互いにコーチングをしあう。資料の中の8つの質問をしながら相手の資料にコーチが聴きながら書き込んであげる。2人1組でそれぞれ15分間ずつ。
宣  言
・BMWを手にしたい
・ウエストを減らしていいスーツを作り、着たい!
最後に気がついた事
・アウトカムを見出すまでに時間がかかる人もいるだろう。その場合はアウトカムの1の
質問である「あなたの手に入れたい結果はなんですか?」に至る前の段階が必要になる
と思う。
芦村さんより終わりのことば
ナースはとても疲れています。その場合はまずカウンセリングで癒すこと。
カウンセリングによってマイナスからゼロにいってからコーチングをすることが大切です。
(福岡支部運営委員/吉川昌子)