【テーマ】コーチングで組織は変わらない!?
【講師】斉藤 豊

今回はスペシャル勉強会で講師は斉藤豊さんでした。斉藤さんは、富士通にお勤めで社内コーチをされておられます。また資格として、MBA、国際コーチ連盟のプロフェッショナルコーチと、米国CTI 認定プロフェッショナル・コーアクティブ・コーチを持っておられます。そんな斎藤さんが「コーチングで組織は変わらない!?」というテーマで、企業内でのコーチングの可能性について講義をされました。

最初はアイスブレークがあり久しぶりに体を動かしました。参加者は30名でしたが、全員円形を作って中心を向いて椅子に座ります。1人が真ん中に立ちます。例えばその人が「今日車で来た人!」と言うと、それに該当する人は全員立ち上がり隣以外の席に移ります。隣はダメです。当然最後の1人は座れません。今度はその人が何かを言い、椅子の取り合いをします。体が温まりますので冬場にいいアイスブレークだと思いました。

続いて全員立ってなるべくたくさんの人と自己紹介をします。相手に言うことは「今日来た目的」です。それが終わると、斉藤さんの自己紹介がありました。斉藤さんはエベレストに登ったことがあり、富士山には毎年登っているそうです。またハワイで7ヶ月間勉強したりと、いろんなことをされています。聞いていて勉強熱心なとても前向きな方であると同時に、エベレストに登るようなとんでもない話を、斉藤さんがいい意味で引き寄せているんだなと思いました。

この日の参加者30名は企業に所属していない人の割合のほうがかなり多かったようです。そんな参加者を何人かずつのグループに分けて、いくつかのワークを行いました。「企業内コーチとして最も重要だと思うことは何か」や「組織でコーチングをする目的は?」をテーマとしてグループで話し合い、それをグループごとに発表しました。

昼食は福岡支部がスペシャル勉強会の時によく出している「マクロビ弁当」お茶付きでした。『卵や肉を使わないで有機野菜などの食材のみを使った、食べて痩せられるヘルシーな弁当』だそうです。肉を使わないのに肉料理のような感じもあり皆さんの評判は良かったです。これに花王のヘルシー緑茶をつければ最強だったかもしれないなと思いましたが、カテキンを摂取しすぎて肝炎になったという事例もあるようで、最近は何を食べたり飲んだりしていいか迷いますね(笑)。

午後の最初のワークは、二人で組んで手を動かすゲームをしてリラックスしました。その後、講義を聞いたりDVDを見たりして、コーチングや企業内コーチについて学びました。次に5人グループを作り、「コーチとして作りたい世界や場」について話し合いをし、それらを発表しました。その中からいくつかを選んでワールドカフェ方式でグループワークをしました。まず、各人が自由に興味あるテーマを選びそこで話し合います。それを模造紙に書いておき、一人だけが残って他の人は別のテーブルに移ります。残った1人の人がそのテーブルで話し合ったことを説明し、他から来たメンバーは前のテーブルで出た意見をみんなに伝えます。それを2回繰り返しました。時間があれば最初のメンバーが再度集まるのですが、この日は時間がなかったようです。

私がこのワークで一番心に残ったのが最初のグループです。ここは「ティーチングとコーチング」について考えるテーブルでしたが、ある女性が次のように言われました。『コーチングが機能する人と機能しない人がいるとよく言われる。例えば新入社員などはまだ知識そのものがないから、コーチングよりティーチングが先であると言われる。でも、ティーチングする前に、その人とラポールを築いて承認をすることにより、まず学ぼうという前向きな気持ちになってもらう。つまり前向きにティーチングを受けるんだという気持ちにさせ、それからティーチングを行うと自発性や自立性が生まれ効果が増大する。その後、再びコーチングで「やったね!」と承認し更にやる気を引き出す』

そのテーブルにいた参加者は、みんな「なるほど?♪」とうなずいていました。私もその通りだと思いました。例えば専門学校の学生の一部は、なかなか授業を受ける気持ちになってくれません。そういう彼らにいくら教えようとしても受け入れません。まずラポールが大事なんですね。・・・ところがそれが難しい・・・。でも、必ずしも「コーチングよりもまずティーチング」ではないことを教えてくださった方に感謝したいと思います。

最後に斎藤さんが、富士通の中でコーチングを取り入れたことで変化があったことについて話されました。また現在もコーチングに関することをいろいろ行っており、今後もやり続けていきたいとおっしゃってこの日の勉強会を終わりました。企業の中でのコーチングがどうなのかということについて、とても参考になった1日でした。

(福岡支部運営委員/岩下じゅんいち)